胡乱な物置

自分のため。感想考察とにかく長文書き散らし

「7 Meet A Anthos* Stage Event 2021」を終えて(移行)

※こちらの記事はnoteにて掲載したものの移行記事となっております。移行元は以下↓

note.com

結論

めっっっっちゃよかった。Anthos*がもっと大好きになったしずっと応援したいと思った。大好き。

私について

詳しく語る前に私がどういうAntholicなのかについて事前情報を入れておくとわかりやすいので記述。

もともとはムービックのアイドルコンテンツ、ツキノ芸能プロダクションにド狂いしている二次元アイドルオタク。他にも男性アイドルだとあんさんぶるスターズ!IDOLiSH7、IDOLM@STER SideM、アイチュウなどなど多数の二次元アイドルを応援する日々を送っている。
華Doll*については、TOKYOMXのムービック枠でツキプロのアニメの再放送を見ているときに知った。2020年4月のこと。Me Against Myselfを聞いて、CMを見て、単純に曲が好きという理由だけでCDを全て集めた(当時遠征がことごとくなくなってお金を使う先がなくて)。当時同人の原稿やコロナでの職場人口削減で多忙を極めていたため、配信で購入した曲をくり返し聞くだけでCDのフィルムを開けてすらいなかった。ドラパを聞いたのは11月に入ってからで、本格的に好きになるのは眞紘くんのソロが発売されてからになる。
ただ、楽曲については本当に自分好みの楽曲だったため、2020年のFloweringが開催されない代わりに放送されたHomeMiniLiveはリアタイし、Anthosのことを何も知らないのにAntholicで泣き散らかした。いい歌。そのまま通販があったので「これからもこのコンテンツ続いてくれ~!!」と変なテンションでグッズを一通り買った。

ということで、ただの弱小新米Antholicである。考察とか難しいからあまりしていないし、最新作Meetのドラパで気が触れたようにチセくんの無事を願って神社に行って祈った。(あとでTwitterとの時系列の連携に気づき少し安心した。)
おそらくこのコンテンツが始まって長くAntholicでいらっしゃる方々に比べれば思い入れもそうあるわけではない。ただAnthos*というアイドルが自分の生きがいのように輝いて、幸せであってほしいと願うだけの弱いオタクだ。だからそう大したことは書けないのだが、ひとりの弱小Antholicの備忘録として時間つぶしの読み物にでもなってくれたら嬉しい。

事前の心構え

今年こそはイベントが開催されるとのことで、配信の慈悲を心から願っていたところありがたくも存在したので昼公演・夜公演ともに配信で参加した。

様々なコンテンツを追っている身として声優さんは必ずお見かけしてきた(主にSideMで)方なので、キャストに不安は一切ない。しかし少しだけ不安点があった。
正直なところ、ムービックさんが出すライブは少しばかり音響が微妙な印象が強い。歌うまモンスター勢揃いのAnthos*とはいえ、音響という土台がしっかりしていなければ流石に危ういのではないか……?(イヤモニ聞こえてない状態でステージ上で歌い切る土岐隼一というモンスターは実在するんですが……)
あと私のAnthos*への想い。ツキプロを主軸として活動しており、特にSolidSを推している私は都合上諦めた彼らの単独ライブのセトリを見ただけで大号泣する(実際した)。「もし現実にAnthos*としてキャストが登壇しているのを見て、そんなに好きだと思えなかったらどうしよう……」というリアルイベント特有の不安もあった。
そんなこんなで、ライブが始まるまでは期待80%・不安20%くらいの心持ちで、会場内の様子を映すカメラを横目にAnthos*のTwitterや陽汰くんのお誕生日AnthosFandomタグを巡っていた。

ああ、いよいよライブが始まる。ペンライトをつけ、一瞬何色にしようか迷って眞紘くんの赤にする。コメント欄に時折出没していたAnthos*がいなくなる。会場の音楽の音量が少し上がる。
始まる。

昼公演

開始映像でメインビジュアルの7人が動いているのをみてすでに感極まっていたのだが、こんなところで泣くことはないと心を落ち着けた。映像が再びカメラに切り替わり、上手からキャストが登壇する。メインビジュアルの衣装と同じだ。左腕には今回のグッズであるリボンが縫い付けられていてかわいらしい。7人が揃う。司会進行を務める土岐さんにカメラが切り替わる。
この瞬間もう泣いていた。さっき「こんなところで泣くことはない」とか言っていたくせに泣いた。7人が揃って、今からイベントがはじまる実感がここでようやく伴ったからだ。新米のくせに生意気と思うだろうが、個人的には去年のライブもかなり楽しみにしていたのだ。そこから1年待った。このコンテンツとしては初めてのイベントになるステージの上で、キャストの皆さんは少し緊張した面持ちながらイベント開催への気概に満ちているように見えた。
今でも配信参戦で良かったと心から思う。人が見たら笑ってしまうくらい号泣していた。手に通したばかりのペンライトを一旦おいて、頑張ってキャストの挨拶を聞くことに集中する。各キャストをイベント会場で見るのも久しぶりだ。本業が声優である手前、イベントでの邂逅を願うのもおかしいとわかってはいるのだが、出会えたことは嬉しい。そのための機会がここなのだから、喜んで然るべきだ。泣いてるけど。
途中から、Antholicとしての期間本当に短いのにこんな泣いてしまうの申し訳ないな……と思いつつ、もうその時には「今から絶対に良いものが見られる」という根拠のない確信が生まれていた。

朗読劇

内容は前日入りしたホテルでの陽汰誕パーティの後、寝るまでの話。
具体的な内容は別記事にでもまとめたいと思うが、最初の言葉を聞いてすぐに「あ、これは関先生(のシナリオ)だ」と嬉しくなった。私はツキプロSolidSQUELLのドラマパートシナリオも担当されている、関涼子さんの言葉が好きだ。華ドルのドラパを聞こうと思ったきっかけも関先生からなので、ブレずに同じシナリオライターさんを使ってくれることに感謝した。
キャストが実際に掛け合いをしているのをみて初めて実感したことがある。
こ、駒田航さんからちゃんとチセの声が出てる……!!!!
これはみんな確認したかったことだと思う。違うかな。私は正直半信半疑だった。古論クリスを主体に銃兎とあきやんしかしらないので余計に。本当にあの身長でっかい人からチセちゃんのロリボイス(コラ)が出てるの……?みたいな。
現実:で、出てるぅ……
もうこれだけでこのイベントの価値あったんじゃない?レベル。黄色のイヤーカフとタッセルかな?がチセの長い髪みたいでニコニコしちゃった。
朗読劇本編の内容にネタバレせずに言及すると、それぞれお互いの領域に踏み込むことに遠慮がなくなってきて、踏み込まれることを苦としなくなってるなあという印象を受けた。この空気感こそがAnthos*の積み重ねてきた時間で、信頼なんだなあ、みたいな。
あとMeetのドラパだとものすごい憎悪向けられる刹那がふわっと一緒にいてみんないて当たり前みたいになってるから、理人とは和解しているのかな…?早くそこのところどうなのか知りたいのでCDが恋しい。
あと個人的に最高の展開が昼公演朗読劇にあったので明日円盤がほしい。
Anthos*かわいいな~と思えるほっこりしたお話だったので、いくらでも聞いていたいと思った。

映像→ダンスパート

場面転換用の映像と思っていたら意外にも長く、しばらくして「あっこれ考察パートだ……」と思い至る。「出会わなければ――」で始まる文章が4つ開示されるのだが、書かれている内容がつらくてすでにぴえん状態になる。私は考える葦になりきれない傷ついた葦なのでなんとなくぼんやり考えながら見ていた。とにかくこの先のドラパ展開に不安を覚えつつ映像が終了。暗転したままの舞台が再び映る。
次は?次は何が起きるの?
そう思わせるわくわくを与えてくれるだけでもとても楽しいイベントだよ。確実にいいものがそこにあるし。
一瞬の静寂を切り裂いて、ブザーにも似た聞き慣れたイントロが流れる。「Who ask, who are you?」
S.T.O.P!!?!?!?!???てか歌じゃねえこれダンスだ!!!!!
画面を見ながら少し固まってしまった。正直に言おう。予測してなかった。ムービックさんダンサーさんを効果的に投入されるのがうまいから、ダンサーさんの動きも楽しみだな~!とか思っていたところにガチガチのダンスを投下されるとオタクはどうなると思う?思考が焼ける。しかもAnthos*曲の中で特に強めのガツンと殴りに来る最強の曲S.T.O.Pに!ダンス!!最高じゃないのよさ……。
ダンサーさんたちはよくツキプロ2.5次元ダンスライブでお見かけしている面々が多かったので、絶対的信頼を寄せながらパフォーマンスを拝見していた。
歌のクオリティが段違いに高くてしかも難しい華Doll*というコンテンツにおいて、それぞれの次元をレイヤーに分けて特化させるムービックの方式めちゃくちゃ合うんだよなあ~!!と思いつつ、華人形プロジェクトのアイドルはこれができちゃうんだよなあと思い改めて華ついて少し思いを寄せていた。
なんかこの文面上冷静に見えるかもしれないけどそんなことはない。
正直なところ記憶がない。
鍵垢で「は!?!?!?!?」「S.T.O.Pまじで!!!?!?!??」とか叫んでいるうちに終わってしまった……。ダンサーさんと役の一致まではできず、誰が誰のパートをやってるかわからずに「STOP!」の部分かっこいい~~とか思ってたら終わってしまったので明日円盤がほしい。
とにかくかっこよかったし、そこにAnthos*のパフォーマンスを見たことだけは確実に言える。

ソロ

次は流石に歌だろうなという思いはあった。キャストの休憩とかの都合上ソロやるのはわかってたし、時間配分的にそろそろ歌に入らないとおかしい。私が最初に上げた不安点が頭をよぎった。
音響、大丈夫かな。
いや、何度も場数を踏んでいるキャストさんたちということはわかっていて、その実力を疑うつもりは一切ないんだけれど、それでもこれまでいろいろあって……まあつまり、怖かった。華Doll*というコンテンツに楽曲から入った身として、歌が最大の懸念点だった。たぶんここで失望していたら、このレポなんて書かずにCDの世界に引きこもっていた。
紫のライトがステージを照らす。ああ、CDが出た順だと思った。Pain In My Heartだ。伊東健人さんのことはだいぶいろんなコンテンツでお世話になっておりSB69のヤスくんの歌が好きで、去年のヘビロテは華ドルとDOKONJOFINGERと言っても差し支えない。心配はない。大丈夫、大丈夫。
…………??????
音響について、最初のワンフレーズで判断できると思った。
……いや、わからない。え? わからない。
伊東健人さんの歌がうますぎて、そこに信頼がありすぎて、音響が大丈夫なのかどうか判別がつかない。
歌、うま………!!?!?!???
不安が吹っ飛んだ。同時にキャストの方々に失礼だったと猛省した。あなた方は本当に心底からのプロだった。ごめんなさい。
降りゆく雨のような、傘から伝う雨の重みを感じるような、しんとした重さと透明さを保ったまま、芯を持って歌い上げるPain In My Heartのなんと美しいことか。喉からCD音源なんてもんじゃない。CD音源じゃたりない。
これはAnthos*の歌声担当であると体現する歌だった。賞賛の言葉しか出てこない。
同時にこの次歌いたくないわ……という気持ちでふと次が誰か考えている最中に、曲が終わった。
ライトが青に変わる。薫くんだ。Breathe。個人的にとても好きな曲。
息を呑んだ。
実は私、土岐隼一さんのアーティストとしてのCDを買う程度には土岐隼一さんの歌が好きなのだが、やっぱり好きだと思い直した。
あんなに嬉しそうに、笑顔で、ただひたすら「生きる」「息をする」。かつて苦しくて惨めだったことを穏やかに、会場を越えて配信の私たちにすら伝わるように歌う。
そこにあるのは如月薫という半生が生み出した空間だ。あんな歌を歌われて泣かんAntholicおる???おらんやろ(断言)
それこそ、薫くんのモチーフにはわかりやすく「人魚姫」があり、昼朗読劇で「ローレライ」と例えられる。それだけの力があると実感させられる歌を聞いて、私はどうしたか。
そろそろわかりますよね。
むせび泣いてました。
現地参加のAntholicの皆さんを尊敬せずにはいられない……私生きていられなかったと思う……。
もうこの先のソロの流れはわかっているので、不安要素も完全に消えた私の情緒はジェットコースターです。お気をつけください。
影河凌駕のThe Days。はじめ聞いた時にはまだAntholicではなかったため、「バタフライエフェクトフォレスト・ガンプからか~」などという気軽な気持ちでしか聞いていなかった。智紘と眞紘に対する愛を知ってからというもの、聞くたびに頭をかきむしりそうになる曲に変貌しているが。この曲だけ頭出しから歌が始まる。
入りは少し乱れたものの、しっかりと調えつつ確実に影河凌駕として、積み重ねてきた日々を思うように胸に拳を当てて歌う濱野大輝さんに、ペンライトが振れなくなった。凌駕と眞紘のシンメのオタクとして、思うことがありすぎた。
「So, fly far far far away, from here, with me.」
まさかあんなに切に、語りかけるように言ってくれるなんて。
余談だけど濱野さんのことは主にSideMとSB69、あとツキプロの派生のサンプロ所属ユニットZIXで知っているだけだったんだけど、影河凌駕に出会ってからというもの完全に信頼を寄せて今ダイナゼノンを見てる。
全員がフル尺でソロを歌ってくれると理解した瞬間から大勝利!!と心が沸き立っていたのがチセのPersona。
2番とかみんな好きでしょ????好きじゃん?????
黄色と紫のライティングがされて「し、シンメ…!!!」と思いつつカメラに映し出された駒田航さんに驚く。
いや、色気。
チセちゃんお色気担当だったのぉ!!?!?ロリボイスのお色気担当!?!!??
身体の線をなぞったり婀娜っぽいしなった身体だったりもう色気、色気……ちょっといけないものを見ている気持ちにさせられた。
Personaで一番印象的だったのはダンスのほうかもしれない。配信組だったからということもあるだろうが、わりと引き気味のカメラが多くてダンスの様子がこれまでのソロよりよくわかった。あと常に駒田さんに絡みつくようなダンスだったのもあるかな。
他の人達のダンスももちろん印象には残っているんだけど、誰よりも明確に「チセ」という存在のあり方を表現されたダンスをしていたのはPersonaだったと私は思う。
しょせん人間はたくさんの仮面を使い分けたり重ねて生きている。それに対して、チセなりの優しさで覆い隠しながら人間というものの本質を歌い上げて表現している。あの空間が「チセ」を体現していたと思う。
なんともまあ最後まで魅せる終わり方をしたチセくんに対して、切り替わる色はオレンジ。
陽汰の、太陽がまだ眠ってる時間に。
テニミュを友人から見せてもらっていた時代があるオタクなので、増田俊樹さんのことは結構昔から存じ上げていた。この人は……本当にすごい人だなと思っている。あんスタ、アイナナ、ツキウタ。その他多種コンテンツでお名前を見かけて聞いているが、本当にこの人は華を持ってらっしゃる人だ。しかも、その華をキャラクターにあわせて彩って魅せることを欠かさない素晴らしい人。
とにかくずっとダンスっぽい動きをしてくださっていたのが印象的だった。Step step…のところとか可愛すぎる。おそらくダンスの指示はそんなになかったんだろうなと思っているんだけれど、足取りの軽やかさがとっても陽汰くん。
音域と歌い方を併せて見て、とても難しい曲だなと思っていたので、それでも歌っているさまを見てレコーディング中の陽汰くんを思わずにはいられなかった。
最後にCDよりも力強く、自信を持って「ただいま」って言われて、結構安心してみていたのに最後の最後で泣かされてしまった。
我ながらずっと泣いているなと思うが本当に泣いていたので仕方がない……。
さあ、来るよね。わかってる。
結城眞紘のTycoon。
眞紘くんのこと、一応担当と呼ばせていただいておりまして、7人の中でもいっとう好きであると自覚はしている。
しかしながら、正直侮っていた。だってTycoon難しいもん。なにあの初手から意味分かんないメロディラインの動き。難しいよ。だからどんな状態でも受け入れようと。
本当にごめんなさい。山下誠一郎さんに謝ります。
そして言わせてほしい。
誰があんなに結城眞紘になれと言った!!?!?!!???ありがとうございます。
まず7人のキャストの中で確実にガッツリダンスが入っていたのは山下さんだけで、だから他のキャストに比べれば歌にブレが生じてしまっていたのは事実だ。でもじゃあそれがダメなのかと問われた時、全くそんなことはなかったと断言できる。
結城眞紘という存在を表すのに、あれ以上はありえない。
華が咲いたあとの、それでもなお貪欲に目の前にいる観客の視線すべてをかっさらう気持ちで眼光鋭く笑う存在がそこにいた。
理解度低オタクなりに思っていることとして、The Way I Amシリーズはやはり自分の中身の一部をさらけ出している。自分自身歌を作って歌う人間なので思うんだけど、はじめて歌詞を書くほどにそこに描かれるのは自分だと唾棄したくなる。そんな中でなんとかこの汚らしいものを川ですすいで揉んでみたり汚れている部分をよく見てどうしたら良いか考えて、きれいな箱に仕立て上げる。歌詞を書くってそういう作業だと思っていた。でも眞紘くんが泥に塗れたそこから生み出したものは人間の手……にちかしい、なにかだ。持つ人間の如何によって形を変える土くれといっても良いかもしれない。骨を与えれば人間になるだろう。あるいは握り固められ武器と化すだろう。選択肢を委ねられた中で、眞紘くんは例えばの一つの解としてこの歌で誰かの背を押す手を作り上げた、というのが私の中の認識として一番近いかもしれない。
Tycoonをはじめてきいたとき、これは人間の曲だ、と思った。
それを”結城眞紘”が歌うのか。そう思ったら、Antholicになっていた。他ならぬ背を押された私自身にとって特別な曲としてTycoonは存在していて、しかも素晴らしい形でおだしされたら、………もうだめじゃん。
「この華の魅力」で項にふれる振り付けに死んだ人!はーい!!!
あとラスサビの頭に拳銃突きつけてバーンする振り付けで死んだ人!!はーい!!!
ていうかダンスで死んだし歌の攻撃度上がってるのにも死んだし眞紘くん好きになったの最近の私でさえこうなのに元から眞紘くん推しの人大丈夫なん……?と素直に心配になっている。大丈夫でしたか。なんかもう……大丈夫でしたか?
死んでるうちに曲が終わっちゃった。え?記憶がないです。円盤はどこですか?
ライブは生きているので待っていてなどくれない。八代刹那のMight beでソロシリーズは締めくくられる。堀江瞬さんが入ってくるのを映してはいるものの、まず目にとまるのはダンスだ。明らかにピーター・パンを意識した夜の空を思わせるダンスに爆沸き暴走機関車していた精神がふと空を仰ぐ。「あの瞬いている星、あすこだよ」ピーターパンの無邪気な視線を感じた。
少しだけ離れて堀江瞬さん――もといホリエルの話をさせてほしい。私はSideMではピエールを担当していて(更にはツキプロのバズロで一番好きなのが優馬くんということもあって)ホリエルのことがとても好きだ。しかしライブとなると実際に見ているのはピエールをやっているときしかなく、その時のイメージが先行していたので……知らなかった。いや、知らない。あんなホリエルしらない。私知らない。
堀江瞬さんは、キャラクターの内面をきちんと内包した上で、パブリックイメージとして現れた表層を表現できる人だ。思い知らされた。
ああ、たしかに、これはカリスマ的才能と呼ばれて然るべきかもしれないと思った。
だって、ねえ?2ndseason始まり後から急に入ってきた(言葉は悪いけど)ぽっと出の刹那くん。少ししか登場しない状態で、最新ドラパの終わり方がアレで、好きかどうかなんて正直私にはまだ判別できなかった。ホリエルのことは好きだけれど、刹那くんのことは好きになれるかわからない。
それなのに、あんな歌。
インストも相まって、夜になった会場のどこかに無邪気で残酷なピーターパンを表した。安定感が抜群すぎてこのまま眠れ~って言われたら眠れる。眠れないけど。
好きだと素直に思った。好きです。これからも応援します。

全体曲+キャストトーク

曲がおわる。刹那くんの優しくどこか恐ろしさを感じる「Quiet」で締めくくられる。まあこのままキャストトークかな~なんて思ってました。ホリエル2曲連続はないでしょうと。
そして聞こえてきたインストに思わずひっくり返った。

Flash Point

ホリエル2曲連続だが!?最初に思ったのはそれだった。いや、本当にビビった。やるとは思っていたけれど(7人曲はこれとShine Onしかないし)まさか今とは。
次に驚かされたのはそのハーモニーの美しさ。最初の「おーあーあーあ」の部分、私大好きなんですけど、生でやってあんな美しいハーモニーになる?????一体どれだけ練習すれば可能なの???
コーラス大好きマンなのであまりにも美しいハーモニーに心奪われて記憶がない。とりあえず攻め攻めのAnthos*最高~~~~~!!!ってペンラ振ってた記憶しかない。
明日円盤ください。

キャストトークとダンサーさんの紹介、どっちが最初だったか覚えてない。

ダンサー紹介

ツキプロのステージでよくお見かけする方が多かったので、わ~!!今回もお世話になりました!!!大好きです!!!という気持ちで拍手してた。聞こえないのにね……。

キャストトーク

正直もう記憶が雲散霧消している。私の脳みそもう少し頑張ってくれ。マジで頼む。
とりあえず覚えていたのは、
・全員でリハできたのは前日のみ。数回くらいしかあわせてない。
・山下さんのイヤモニがどっかいってしまって探しているのを、濱野さんが見つけてあげた時に「ごめんリョーさん」って言った。
くらい。マジで記憶がない。
まだ物足りないですよね? もっと聞きたいですよね? で配置替えからの次の曲に入るんだけれど、ひとりだけ動かない増田さんがちょっと恥ずかしい!って場を盛り上げていたのがとっても好き。ムード担当感ある。

心のどこかで、最後にBIRTHを持ってきて、わんちゃんAntholicも歌ってくれたら最高だな~という勝手な想像をしていて、なので「これでBIRTHやって終わりかあ~」と思っていた。
第一音を聞いてすぐに反省することになる。
天霧プロダクションを舐めていた。ごめんなさい。
Juliet。Anthos*の楽曲の中でも最高難易度なんじゃないかと思っても良いレベルの曲だ。というのもあのコーラスは普通にえぐい。コーラスをやってる身の自分でさえこれはやりたくないと思う。やりたくない。
しかもこれまで6人編成だったのに、7人に変更になるとか余計難しい。これに関してはこれまでの曲もすべて同じで、一体どうやってやるわけ?という疑念しかなかった。
それなのに、よりにもよって一番難しいだろうと思われる曲を、歌い始めた。
天霧プロダクション、一生信用する。
公式が知的興奮型コンテンツを名乗るこのコンテンツ、歌っている箇所にももちろん意味があって、7人になることで考察とか、どうなっちゃうんだろうという気持ちが正直あった。あと単純に各人のソロパート減るのかなとか。6人でもう十分すぎるほど完成されている音に、どうやって刹那くんを入れるんだろうとか。
私たちが不安に思うことなんて何もなかった。
天霧プロダクション、一生推す。
Anthos*というユニットの特徴であるコーラスの厚み。それを生かして無理にソロパートを作るのではなく、上からヴェールをかぶせるように刹那くんの歌を載せている!!
天才の所業でしかない。
ここで重要なのが刹那くん――もとい今回の話で言うならホリエルの声質だ。主張しすぎるわけでもない、うまく周りと馴染みながら、個性をしっかりと演出する声のおかげでこれまで以上にまとまりが強固になっている。
個人的大好きパートは眞紘くんソロの「甘えたい繰り返すそんな児戯でも」なのだが、ここに眞紘くんの上ハモで刹那くんを持ってくるという采配!
そんな素晴らしいことをしてもいいのか侍が思わず膝を立てた。

そ し て そ の ま ま 流 れ る よ う に B I R T H 行 っ ち ゃ う の ね ぇ ! ?

あまりにも天才の流れすぎて今これ書いてて思い出したんだけどホリエル結局の所フリト挟んでとはいえ4曲休み無しで歌ってるのやばい。
BIRTHのダンスは4/4に公式が公開したダンス動画を200回以上再生しているオタクなのでフォーメーションとかを思い出しつつ楽しんだ。
やっぱりムービックの、専門分野に忠実にあてさせるところが好き。歌が好きだと余計歌に集中してほしいと思うので明確に分けられていることに感謝した。
正直なところあまり記憶はない。
だって最初の吐息で脳がこわれた。(当方眞紘くん好きAntholic)
吐息CDより圧倒的に強めでめちゃめちゃ楽しそうに出したのを聞いて、テンション爆上がり眞紘~~~~~好きだ~~~~~!!!!!と思っていたことだけは思い出せる。
ダンス動画では結局のところ6人verの音源しか使われていないので、7人はどういうふうに歌うんだろうとワクワクしかなかった。そして、やはり驚かされた。
てっきりライブ歌唱するところじゃないと思っていた部分の全てを刹那くんが担当している。
BIRTHはAnthos*曲の中では最もアイドルらしい曲だと思っていて、全員のメロディラインの動きが一致しがちな傾向にあるんだけど、その中でたったひとり全く違う動きのパートを歌い上げている。
どういうことなの……?などと考えているうちに終わってしまった。
たぶんもう少し覚えていたはずだが、最後の吐息でまた脳が壊れたから仕方がない。(当方眞紘くん好きAntholic)

流石にこのまま終わりかな……ライブ画面が映像に切り替わった……Antholicなかったな……などと思っていた私に、天霧プロダクションは容赦がない。
流れ始めたのは、昨年のHomeMiniLiveの映像だった。
昨年なにも知らないのにAntholicを聞いて泣き散らかした曲オタク、1年の時を経て、真にAntholicになってこの映像と曲を聞き、完全に涙腺が終わった。
よかったねえ、会えたねえ、会えたよ、良かった、大好きだよ。そんな思いで涙と嗚咽しか出てこない。まだ新米なのにとかいう引け目は忘れていた。Antholicは本当にイベントの終わりを告げる曲だ。終わってしまう、この楽しい時間がという気持ちもあっただろう。
キャストが最後に歌って終わらないのは、円滑な規制退場のためなど色々事情はあったと思う。しかし、この華Doll*というコンテンツにおいて、どうしても少し考えてしまうことがあった。
いつかはわからないが、このコンテンツは確実に終わりを迎える。それは謎を散りばめ考えさせるコンテンツの宿命だ。そんななかで、いつか華Doll*が終わって、彼らが私たちの日常から姿を消してしまっても、彼らの歌った歌は変わらずに残り続ける。
そう天霧プロダクションに言われているような気がして、更に泣いた。

思い返してみると昼の部、ほぼ泣いている。
怖いなこのファン……。
すみません新米のくせに……。

 

夜の部は差分くらいしか話していないので余談として置いておきます。

夜の部

正直に言うとすでに昼公演で体力を使い果たしていたため、滅茶苦茶疲れていた。配信なのに。しかし昼公演に比べれば大きな心の余裕があった。心配事はなにもないという安心感に満たされているからだ。期待感しかないライブは楽しみでしょうがない。
また、すでにムービックのアイドルコンテンツをひとつ追っているものとして、セトリ替えはないな!という安心感があった。これはもう次こそは記憶に残すために余裕を持って見られるぞ!もう泣かない!!という盛大なフラグを立てるが、まあ大丈夫だろうと本気で高をくくっていた。
ムービックだから円盤もでるでしょう!(正直アーカイブがない時点で確信してはいたけれど……)
先程みた映像にも涙ぐむことはない。大丈夫。キャストが登壇しても泣かない。大丈夫。むしろ濱野さんが「筋肉担当!」と高らかに宣言した下りからが面白くて、泣くどころかよく笑っていた。昼公演よりも緊張がほぐれたような雰囲気のあるキャストの方々を見て、改めて素晴らしい人達だと思った。Anthos*を演じてくださって本当に感謝しかない。

朗読劇

内容はみんな大好き今日スタ、今回はライブ特別編。チームに分かれて演技対決をすることに。
詳しいことは別記事にまとめるが、印象的だったのはチセの演技派なところと薫の自然体な演技、そして理人の非常に情熱的な笑告白かな。
個人的に、各チームが終わるたびに毎回眞紘くんが「これは有名な映画の~」とか「この間やってた人気のドラマの~」などと映像作品の話を入れてくれるところが気に入っている。本当に映像作品が好きで、よく見ているんだという印象を言葉だけで表現されていて、眞紘くんへの理解が深まった。
関先生のシナリオはキャラがキャラとして動いた物語だからとても良い。これからもずっと好きです。

そして不穏映像。
もうまじでなんなん。これからどうなってまうんという気持ちで、とりあえずいつか葦のみなさんに共有できるようにメモを取った。でもまず周りに華民があまりいないので、活躍する機会はなさそう笑。
映像が終わって、ライブ映像に切り替わる。わかっとるわかっとる。次はS.T.O.Pやろ、心の準備は出来てる。
そんなことを思っていた瞬間もありました。
I know, who I am.
ええ!?!!?!?!?!??そう来たか音頭!!!!!!!!!!!
確かにダンスパートが変更になることはこれまでにもあった、あったけれどまさか華でもするなんて思ってない!!!!!!
などと思っている間にやはり記憶がクラッシュした。

Yeah! Crush it ah!!

違う、そうじゃない。
記憶がない。とりあえず手で「A」って作ってたことしか記憶にない。あとかっこよかった。それ以上の記憶が本当にない。
明日円盤発売されませんか? 深刻な記憶不足です。

ソロシリーズは変わらないからね!安心して聞けるね!!
そう思っていた時期が私にもありました。
昼公演で温まったコンディションであることをすっかり計算から外していた。
Antholicに対してなんだその昼公演を超えていく歌唱は………。
正直なところおそらく音割れかな……?ノイズがよく乗っていたのが気になったところではあったが、もうそんなの一旦どうでもいいから歌が素晴らしかった。円盤がないなんてありえない。
本当に……改めて歌唱力お化けしか存在してないな、ここ……(一周回って冷静になる脳みそ)
それでも昼公演よりはだいぶ安心して聞いていた。
そんなねえ、昼公演と夜公演でまさか歌い方すら変えてくる人まではいないでしょう。
そう思っていた。
………??????
山下さん???
Tycoon????
シャウト………?
[このAntholicはTycoonにて脳が破壊されました]
昼公演よりも段違いに凶暴な結城眞紘を浴び、勝手に華の成長のようなものを感じてしまった私はひっくり返った亀のような気持ちだ。
そんな昂りすぎた交感神経にやってくる音。八代刹那。
刹那くんのソロは副交感神経に効くと思った。
ちょっと落ち着いたところに再び投下される発火点-Flash Point-は昼よりも安定感がすごかったし、心の落ち着きも多少はあったので大好きな凌駕と眞紘のラップパートがきちんと聞けたことに感謝しかない。

キャストトークの記憶が少しだけ残っていた。
増田さんが陽汰くんの曲に対して、陽汰くんの年齢や生い立ちについてきちんと踏まえながら増田さんなりの解釈を話してくれたのが嬉しかった。
また、Personaの駒田さんの解釈を聞いて、私にはその解釈がまだなかったので深く聞き入っていた。
人の解釈を聞くのはオタクみんなだいすきなので、できればみんなの話が聞きたいと思った次第。
じゅりえがわんちゃん曲変更の対象になる可能性を考えていたので、歌唱曲は変わらないのを察知して人間を感じて安心した(???)。でももっともっと聞いてみたい曲はたくさんあるので、次があることを願っていたいなあ。
夜公演BIRTHの陽汰くんから始まるラップパート、陽汰くんがかなり強めにガツンと来たことで流れが生まれて、みんなが結構攻撃的にラップをしていたのが最高。末っ子に煽られて負けてられないAnthos*感があって愛おしくなった。
あと昼公演の時流石に幻覚だと思って頭から消していたのだが、やはりシンメで歌う時に凌駕役の濱野さんが眞紘役の山下さんをものすごく見ていたの、影河凌駕を感じた。
ああ、この人は無意識にこういうふうにやってしまう人かもしれないという隙を感じて影河凌駕のことがより好きになった。
Antholicのこともそこまで泣かずに聞けたのだが、それでもこんなに楽しいイベントは本当に久しぶりだったので、終わってしまう悲しさがあった。
できれば現地に行きたかった。
このご時世だからこそできる配信ライブだったと思う。そのおかげで見られたライブだったと思う。それでも、叶うならばやはり現地に行きたかった。
刹那くんのグッズを買い足した。

終わった後、しばらく呆然としながら、そういえばLoulou*diの発表があったな……と思ったのが20時のこと。
ここから興奮冷めやらぬままにLoulou*diの手のひらの上で転がされることになるが、それはまた別の話。

総評

Anthos*のライブ、とってもとってもとーっても楽しかった!!!
去年のように曲だけ追っていて、Anthosのことをなんにも知らない状態で生きていたあのころの感覚も好きだけれど、彼らを知った上で聞くことで言葉の重みや心情を感じてしまう。それは二次元アイドルコンテンツにおける強みだと思う。同時に弱みでもあるけれど。
私はなにも知らなくてもいい曲だと思える曲が好きで、Anthos*の曲はまさしくそれだった。
ただの曲オタクだったときの感覚を絶対に忘れずにいたい。
同時に、知ってしまった彼らの最後までをきちんと見届けたい。
そう思った。

最後に。
ひとりで狂ってるのは、正直つらいです。

よかったら、華ドル、聞きませんか。